いつもフォイスベトナム(ベトナム語ホームページ制作会社)サイトをご利用いただき、ありがとうございます。今回はベトナムのWEBマーケティング・デジタルマーケティングの基礎知識についてご紹介いたします。
以下出所:Statista
ベトナムでのインターネット事情
ベトナムのインターネット使用者数
世界銀行の統計によると、2019年時点でベトナムのインターネット利用者は人口比で68.7%に達し、ベトナム国内には約6,526万人のインターネット利用者になるとデータが出ています。また、ブロードバンド利用者は約1,380万人いるとされており、そのうちの約1,280万人がFiber To The Home(FTTH)で接続されています。主要な通信事業者としては、VNPT、Viettel Telecom、FPT Telecomが挙げられます。
携帯電話・スマートフォン保有率の推移
2019年時点において、ベトナム国内での携帯電話の保有率は95%以上に達しています。特に、携帯電話の中でスマートフォンの割合は84%と高く、この傾向は都市部で増加の傾向が顕著です。しかし、近年では農村部でもスマートフォンの利用が拡大しています。
携帯電話の契約数を見ると、2019年時点で既に1億3,623万人となり、これはベトナム国民一人当たり一台以上が携帯電話を所有している計算になります。
ベトナムの携帯ユーザーは主にプリペイド契約者が多い傾向
ベトナムの携帯電話の契約率は148%に達しており、この高い数字は携帯電話の利用者の大部分がプリペイド契約をしていることに起因しています。多くの人々が1人で複数のSIMカードを所有していることが一般的です。
また、ベトナムでは1日の平均インターネット利用時間が7時間と非常に高い水準です。興味深いことに、多くのインターネットユーザーがPCを所有しておらず、スマートフォンを使ってインターネットを楽しんでいます。
ベトナムで最も利用されている検索エンジンはGoogleであり、2018年にはそのシェアが95%以上に達しました。ベトナム生まれの検索エンジンであるVinaseek、Socbay、Xalo、Monavaなども存在しますが、現在でもGoogleには追いつけていないようです。
ベトナムで人気のSNSのご紹介
ベトナムで最も利用率が高いSNSはFacebookとZaloです。
ベトナムで最も利用率が高い「Facebook(フェイスブック)」
ベトナムにおいて、最も利用率が高いSNSアプリはFacebookです。次に、YouTubeやMessengerも高い利用率が調査結果から明らかになっています。ベトナムではFacebookの利用が非常に活発であり、Messengerはメッセージのやり取りに広く使用されています。また、ビジネスのコミュニケーションにおいてもMessengerは重要なツールとして利用され、個人だけでなく企業の情報発信にも利用されており、ビジネス展開において非常に価値が高いプラットフォームとされています。また、人材採用のツールとしても幅広く活用されています。
デジタルマーケティングやEC展開においても同様で、ベトナムではFacebookを通じたCtoCの商品販売やライブコマースが盛んに行われています。
ベトナム発SNS「Zalo(ザロ)」
2012年にベトナムで誕生した「Zalo」は、LINEとFacebookを組み合わせたようなSNSプラットフォームです。このプラットフォームはグループチャット機能、近くにいるZaloユーザーを検索できる機能、最長5分間の音声メッセージの送信機能などを特徴としています。
Zaloの提供データによれば、ベトナム国内でのZaloの普及率は80%以上であり、ユーザー数は既に8000万人に達しています。Zaloは音声通話、チャット、ライブ配信、ニュースフィードといった基本的な機能に加えて、多彩な機能を備えたスーパーアプリとして注目されています。音声メッセージの送信、ショッピング、乗車券や交通券の予約、宿泊予約、銀行取引、各種料金(水道料金、電気料金、インターネット料金)の支払いなど、幅広いサービスを無料で提供しており、ベトナムの人々にとって欠かせないツールとなっています。
また、ベトナムのSNSユーザーは音声によるコミュニケーションを好む傾向があり、そのため音声機能が充実しているZaloが近年人気を集めています。さらに、動画による実況も非常に人気があります。
ベトナムのオンライン広告の市場規模
ベトナム国内のオンライン広告市場は年々拡大しています。2019年には約4.5億ドルに達し、この市場で大きなシェアを占めているのはFacebookとGoogleです。
特に近年はスマートフォン広告市場が急速に成長しています。デジタルエンターテインメント業界に特化し、ソリューションとプラットフォームを提供するAppota Groupが発表した報告書「2020年上半期ベトナム・モバイル・アンド・スマートフォン・アプリケーション・リポート」によると、ベトナムのスマートフォン向け広告市場の規模は2020年末に2億1100万ドルとなり、2021年には2億2700万ドル、2022年には2億3600万ドルにまで拡大すると予測されています。
ベトナムのスマートフォン広告市場は、東南アジア地域で6位の規模を持っており、デジタル広告への支出に占めるスマートフォン広告向け支出の割合は、全体の6割以上となっています。新型コロナウイルスの発生を受けて、インターネットの利用が増加している現象はベトナムだけでなく、企業がデジタル広告とプロモーションを強化する傾向がますます顕著になっています。
引用元:Voice of Vietnam 10月28日
ベトナムSNSマーケティングを成功させるポイント
ベトナム人の特徴と嗜好を理解する
ベトナムのネットユーザーは、家族や親戚とのコミュニケーションを非常に大切にしています。離れて暮らしている親子や兄弟、親戚同士が近況を報告し合い、確認し合うツールとしてSNSが重要な役割を果たしているようです。
また、地方出身者の中には、子供の頃に自宅にカメラがなかったため、子供時代の写真があまり残っていない人も多いということです。そのため、子供の成長を写真に残すことに特別な意味を持ち、SNSを通じて写真を共有することが一般的になっているかもしれません。
一方で、家族や友人とのコミュニケーションを大事にしながらも、ベトナムのFacebookやZaloなどのSNSにはマッチング機能が備わっており、新しい人と出会うことにも比較的オープンな姿勢を持っているようです。このような多様なコミュニケーションの形が、ベトナムのSNS利用率の高さに寄与している可能性があります。
ベトナムで人気のSNSで自社アカウントを運用する
ベトナムでSNSマーケティングをするなら、まずはベトナム国内で最も人気のあるSNSプラットフォーム(例: Facebook、Zalo)を選び、そのプラットフォームで公式の企業アカウントを作成します。アカウント作成後はユーザーの興味を引くオリジナルコンテンツを制作し、フォロワーとの積極的なコミュニケーションを図り、コメントへの返信やいいねの付与などを通じてユーザーエンゲージメントを高めましょう。
企業がSNSを活用した成功事例として、ベトナムのコカ・コーラ社が挙げられます。彼らはZaloを活用し、オリジナルステッカーをマーケティングに導入しました。その結果、以前のキャンペーンに比べて売上が30%増加しました。
ベトナム人インフルエンサーを活用する
つながりを大切にするベトナム人は、商品購入の際に口コミやレビューを参考にすることが多い傾向があります。さらに、インフルエンサーの広告を見た後に同じ商品を購入したことがあるユーザーは7割以上にも達し、インフルエンサーマーケティングが効果的な市場とされています。
このような背景から、親しみを感じやすいベトナムのインフルエンサーを活用したマーケティングが有効です。
最後に
ベトナムはSNSの利用率が世界でも高く、加えて平均年齢が若いため、非常に活気にあふれた市場です。
デジタルマーケティングのトレンドは急速に変化し、数ヵ月前に有効だった戦略が一瞬で陳腐化することがよくあります。特にベトナムは若い世代のネットユーザーが多いため、SNSのトレンドも迅速に変動する可能性が高いです。そのため、ベトナム市場へのアプローチを検討する際には、現地の文化やトレンドに精通した専門家と協力することが重要です。ベトナムのネット市場に足を踏み入れる際に、SNSマーケティングを積極的に検討してみることをお勧めします。
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